包丁を研ぐ[その4]

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研ぐ

砥石と包丁、表

今回研ぐのは、鋼製の万能包丁です。

ステンレス製の包丁も

研げないことは無いのですが、

ステンレスは鋼より固いため、

研ぐのは難しいです。

また切れ味を簡単に戻す「シャープナー

というものがあるのですが、

これはあくまでも一時的なものであり、

本格的に切れ味を戻すのなら、

研ぐ方がいいです。

出刃包丁は刃が大きく、

刃を押し当てるように研げばよいので、

気にする必要は無いのですが、

万能包丁の場合は

15°・10円玉2枚分」、

包丁を持ち上げます。

柄を45°の角度に傾けて包丁を持ち、

3本の指を添えていよいよ研ぎ始めます。

プロや慣れた人は、

先端から刃元までを一気に研ぐそうですが、

私もあまり慣れていないので、

刃元から切っ先までの順に

複数回に分けて研いでいきます。

刃を研ぐときは、

押すときに力を入れ、引くときには抜く

ことが大切です。

砥石が包丁の刃で削れてしまいます。

砥石に水をかけ、砥汁ができやすくします。

砥石が乾き、砥汁の水気が少なくなってきたら、

適宜水をかけて砥汁のドロドロを維持
します。

暫く研いでいると、刃の裏側に出っ張るような触り心地になります。

これは「カエリ」と言って、

刃を研ぐことで出来るバリで、刃が研げた証拠です。

このバリが出るまで、刃元から切っ先を研いでいきます。

砥石と包丁、裏

研ぎ終わったら包丁を裏返して、

カエリ」を取ります。

裏は「カエリ」が取れればよいので軽く研ぎます。

カエリ」を取るときは、

「押すときは軽く、引くときに力を入れる」

ので注意しましょう。

こちらも表同様に、包丁は45°で持って、

刃元から切っ先まで複数回に分けて研いでいきます。

違うところは、

押すときは軽く、引くときに力を入れる」ことと、

包丁の角度を浅くして研ぐところです。

仕上げ砥石

終わったら今度は砥石をひっくり返し、

仕上げ砥石で仕上げていきます。

研ぎ方は中砥石の時と同じで、

表と裏を研いでいきますが、

仕上げ砥石の場合砥汁は出ないです。

また仕上げなので、

中砥石のように削るように研ぐのではなく、

あくまで刃をきれいに整えるように

研ぐ
ことを心がけましょう。

両面仕上げが終わったら、包丁を洗って、

水気をふき取って終了です。

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